収量アップ

収量アップは、最もシンプルに稼ぐことに直結し、本質的な取り組みである。

収量アップするためには、作付面積を増やすこと、単位収量をアップすること、の2つに着目し考え方や事例を紹介する。

収量は、作付面積×単位収量(面積あたり収量)の計算式で、あらわすことができる。したがって、作付面積の増加と単位収量の増加が、収量アップにつながる。

作付面積の増加は、所有面積増加と圃場回転率向上に展開される。

所有面積を増やすためには、圃場取得や圃場賃貸の費用が発生するので、慎重に検討する必要がある。一方、圃場回転率向上は、所有している圃場の活用度を有効化することなので、収益向上につながりやすい。

圃場の活用度を向上させるためには、収穫後~次作の播種期間の短縮化を図る必要があり、そのための改善施策を検討・実施することで可能となる。年間5作を5.5作に増加することで、作付面積を10%増加できる。

単位収量の増加は、圃場面積を有効活用して適正に播種・定植すること、定植後の栽培管理や収穫管理によりロスを最小化すること、に展開される。栽培基準、作業標準を決め、生育状況を確認しながら管理して改善することで、収益向上につなげることが重要となる。

ロス率を改善するためには、栽培プロセスごとに、どんなロスが、どの程度発生しているかをロス構造化することが有効となる。ロスを定量的に把握し、優先課題を決めて、改善することで、収量ロスを削減できる。

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