農業資材費ダウン

農業資材費は、労務費、農業機械費に並ぶ原価構成比であり、コストダウンの重要な要素である。購入資材のコストダウンを実現するためには、購入量の適正化と、購入単価の低減の2つが重要となる。

購入量を適正化する

資材を購入する前に、本当に購入する必要はあるか?再検討すべきである。必要性を検討する視点は、使用量は正しいか?在庫はないか?在庫にならないか?を確認することである。

圃場で使用する使用量は正しいか?については、きちんと計算することがポイントとなる。肥料であれば、土壌分析結果からの面積当たりの適正量の設定と作付面積の正しい把握がポイントとなる。

また、在庫量の正しい把握も重要となる。例えば包装資材は、在庫があるのに新規に購入してしまうと無駄遣いにつながったり、先入れ後出しになり、使用できなくなり廃棄ロスになることもある。資材在庫は、定置定量で適正在庫量を常に見える化し、在庫補充することが望ましい。肥料などまとめ購入するとコストダウンできるケースは別として、包装資材については、まとめ購入してコストダウンし、適正ロット納入で在庫管理を簡素化することがポイントとなる。

購入単価を低減する

資材単価を低減するポイントは、購入する資材仕様は適正か?仕様が適正だとすると購入する条件は適正か?購入先は適正か?購入する価格は適正か?をチェックすることである。

仕様とは、要求する機能に対して資材がマッチしているかを確認することであり、過剰機能の資材であると、購入単価が高くなる要因となる。次に購入条件を確認する時は、購入ロットや納入ロットは適正か?納入条件(納入させる場所)や支払い条件は適正か?などをチェックし改善ポイントがないか確認する。

また価格低減の一番のポイントとなるのが、競争状態を構築できているか?という点である。購入先を1社しか知らないと適正な価格で購入することは難しい。複数の購入先から見積書を入手し、きちんと競争状態を構築することが重要となる。

何かを変えてコストダウン

資材費のコストダウンのためには、何かを変えることが重要となる。

お願いベースのコストダウンは限界があるので、何かを変える意識を持ち、何を変えればコストダウンにつながるのか?を考えて、交渉することが価格低減のポイントとなる。

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