改善は順調?
改善は、計画段階で7割決まるといわれる。
良い分析をして改善検討し、きちんと改善実行計画を作ることで、良い改善を推進するという意味があるが、その本当の意味は、改善実行計画段階で、きちんと目標値を設定し、改善案を具体化しているか?ということも含まれている。
改善実行計画は作っても、実行段階で遅れや目標としたレベルに成果が達しないケースが散見される。そのためにも定期的なモニタリングによる進捗確認は重要な位置づけとなる。
変動要因が多い農業だからこそモニタリングが重要
農業においては、天候など突発的な変動要因が多く、改善計画どおりに進まないことがある。
だから進捗確認しても意味がない、という生産者もいるが、変動要因が多いからこそ、農業においてはモニタリングが重要で、迅速に変化・変動に対応することが重要となる。
改善計画との差異を、成果面と行動面から評価し、施策を正しく実行したのか?施策実行しても成果がでないのか?を経営者(管理者)が確認し、適切な指示を出すことが重要となる。
時間は後戻りできない
進捗確認しないで3ヶ月過ぎてしまうと、経過した期間は成果が後ズレすることになり、取り戻すことが難しい。毎月、毎週、サイクルを決めてモニタリングして計画遅れを防止する必要がある。
また成果面で、目標に達していないケースでは、改善案自体が正しいのか?追加施策が必要なのか?習熟度が必要なのか?を見極めて、次善策を講じることがポイントとなる。
経営者が主体となり、的確なタイミングで、現場の実態を確認し、的確な指示を出せるか?改善を成功に導くかの重要な分岐点となる。